【この動画泣ける!】をふり返ってみた
マッチ売りの少女
デンマーク出身のハンス=クリスチャン=アンデルセンの創作童話で、1848年に発表されました。
アンデルセンがこの物語の着想を得たのは、マッチを持つ少女の後姿を描いた木版画に感銘を受けたからだといわれています。
また、貧困のうちに亡くなった母を偲んで書いたともいわれています。
当時デンマークは、数多く所有していた領土を戦争に負けたことにより手放しました。
その荒んだ社会状況の中、貧しい者を見捨てる当時のデンマーク社会への批判も込められています。
あらすじ
大みそかの夜、貧しい少女が寒空の下マッチを売っていました。
少女は、マッチが売れないと父親にられるので、売り切るまで家には帰れません。
しかし、街ゆく人は年の瀬の慌ただしさから誰も相手にしてくれません。
少女が寒さに耐えかねてマッチを擦ると、テーブルいっぱいのご馳走や、あたたかい暖炉の幻が現れます。
最後に亡き祖母が現れ、少女は祖母と離れたくないのでマッチを全部使い果たしてしまいます。
新年の朝、少女は微笑みを浮かべながら亡くなっていました。
しかし、少女のいきさつを誰ひとりとして知る由はありませんでした。
原作に忠実だよね。
また、「マッチ売りの少女」には改訂版も存在します。
大みそかが、分かりやすいようにクリスマスに変更されています。
少女は馬車にひかれそうになり転んで、ほとんどのマッチを雪でダメにしてしまいます。
悪い子供に靴やストールを盗まれてしまいます。
教会の前で亡くなっているところを牧師さんに発見されます。
教会のミサで、牧師さんが「この悲劇を繰り返してはならない」と市民たちに諭します。
これ以外にも改訂版があるといわれています。
当時、この童話を読んだ市民の反響が大きかったことが推測されます。