【この動画泣ける!】をふり返ってみた
とくに、猫ちゃんの表情がせつないです。
実際、まだ戦争は続いているわけだから。
分かる気がします、、、。
2010年に、チュニジアで「ジャスミン革命」という民主化運動が起きます。
反政府デモにより、ベン=アリー大統領の独裁政権が崩壊しました。
それに触発されたエジプトでは、30年にも及んだムバーラク政権が倒れます。
一方リビアでは、カダフィー大佐に退陣を要求する反政府組織との間で、激しい戦闘が繰り広げられました。
また政府の、国民への弾圧が激化し多数の死傷者が出ました。
これにより、欧米を中心とする軍事介入が始まりました。
カダフィー大佐は次第に追い詰められ、隠れているところ発見され殺害されます。
このアラブ地域での反政府デモや騒乱を、「アラブの春」と呼びます。
やがてこの流れはシリアにも押し寄せてきます。
シリアでは、アサド大統領が政権を握っていました。
前政権である父親の時代から続く、まさに一党独裁政権です。
また、長期政権による腐敗も目立っていました。
さらに、アサド政権の多くは、一般国民とは違うイスラム宗派に属していました。
このことも含め、多くの国民は政府に不満を抱いていました。
そこで「アラブの春」に触発された民主化の動きが始まります。
いろいろなことがからみ合って泥沼化したんだよ。
シリア内戦が長引いてしまった理由は数々あります。
内戦が始まったころは、政府軍が優位にたっていました。
よせ集めの反政府軍は貧弱であり、レベルの差がかなりありました。
その後、反政府軍に、国外から武器の供与が行われるようになります。
これが、内戦を長引かせる原因のひとつになりました。
さらに、IS(イスラム国)の登場により内戦は激化していきます。
イラクで弱体化していたISは、このチャンスにシリアに侵入しはじめます。
そして政府が放棄した地域を次々に占領し、イスラム国の建国宣言をします。
建国後は、友好的であったアサド政府にも反抗するようになりました。
つまり内戦は、政府軍・反政府軍・ISの三者が入り乱れた状況になったのです。
戻ってきた人もいるけど、廃墟の街でその苦悩はいまだ続いている。
あたり前のことが、あたり前じゃなくなってくる。
平和っていうのは本当にありがたいな。