Bear cub climbs mountain to reunite with mama bear
【この動画、考えさせられる!】をふり返ってみた
これは、かわいい動画のジャンルですよね?
子グマが必死で雪山のぼる姿、かわいいじゃないですか。
いや、問題があるんだ。
最初、ヒグマの子どもが登り切ろうとしたとき、お母さんが手ではらいのけたよね。
ヒグマ
ヒグマは、ホッキョクグマと並びクマ科では最大の体長を誇ります。
オスの成獣で、体長2.5~3.0m、体重は250~500kgに達し、メスは一回り小さく体長1.5~2.5m、体重は100~300kgになります。
ヒグマは、栄養状態によって個体差が顕著に現れるのが特徴です。
生息域は、ヨーロッパからアジアにかけてのユーラシア大陸、北アメリカ大陸とかなり広範囲に分布します。
ヒグマの亜種として、北アメリカのハイイログマ(グリズリー)、アラスカのコディアックヒグマ、北海道のエゾヒグマなどが存在します。
参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/ヒグマ
あれは、お母さんが意地悪したわけじゃないよ。
撮影で使っていたドローンが、クライマックスのシーンを撮ろとして近づきすぎたんだ。
お母さん、危険を感じて威嚇したんですね。
子グマを、「離れていなさい!」みたいな感じではらいのけた。
この動画は、ロシアのマガダン州にある雪山の山頂付近で撮影されたんだ。
子グマの、「決してあきらめない」姿が共感をよんで動画は拡散された。
しかし、アメリカの生態学者がこれに嚙みついてツイッターでつぶやいた。
「写真、自撮り、ビデオのために野生動物をいじめることは決して許されない!」
この意見に賛同する人が多く出てきて、かなり炎上したんだ。
このビデオ撮った人は、そんなつもりじゃなかったと思います。
ただ、いいシーンを撮りたかっただけ。
でも、それは人間の都合だからね。
動物には危険なものとしか映らない。
そもそも、クマの親子があんな危険なルートをたどったのは、ドローンに追いつめられたからだという意見もある。
子供が登り切ったあと、いつしょに逃げるように走っていくよね。
あの時、ふり返ってドローンを気にしてる。
野生生物へのドローン撮影について
ドローンの飛行音は、実際に聞いてみるとかなりの大きさです。
それを聴いた動物は、個体によっても違いますが、驚いてパニックになる場合もあります。
彼らにとっては、ドローンは未確認飛行物体です。
空を飛ぶ鳥などが天敵の動物の場合には、かなり大きなストレスとダメージを与えます。
また、野生動物の繁殖期等の、ライフサイクルを崩してしまう恐れもあります。
参考:https://www.dailymail.co.uk/news/
でも、「正しく使えばドローンは素晴らしい!」という意見も多い。
ドローンの映像によって、「野生動物への関心や愛着が高まるし、保全活動への理解も進む」と言う人もいる。
たしかに、ここ数年のドローンの普及で、これまでとは違った角度からものが見られるようになったね。
でも、野生動物に関しては、近づき過ぎず控えめにですね!
Adorable Baby Brown Bear Rescued | National Geographic